いいとこだった 3
ルーズリーフに鉛筆で書いた目録は、手あかですみが汚れて変色している。
破れたところには紙が貼ってある。
目録は大きく作家別リストと雑誌別リストに分かれている。
雑誌別はさらに(少女・レディス)(青年・四コマ誌)(少年誌)(アニメ誌・その他)などに分かれている。
作家別リストを見ると、手塚治から現代の人気漫画家の作品までずらりとそろっていた。
好きだった川崎のぼる画・梶原一騎原作の『巨人の星』の第一巻もある。
雑誌リストを見ると昭和三十四年三月に創刊された『週刊少年マガジン』は九号目からそろっている。
『冒険王』や『漫画王』など貸し本屋ですごい人気だった懐かしい雑誌もある。
私の斜め前の男性は『少年キング』のバックナンバーを見ながら何かを探していた。
マスコミ関係者らしい。
隣りの男はブーム再来のつげ義春の単行本や彼について書かれた記事を読んでいる。
ともかくゆっくり時間をとってまた来たいところだ。